粉チの候

 粉チーズのような雪が空から降り注ぐ季節、粉チの候、いかがお過ごしだったでしょうか。そろそろ終わりそうですね。春の暖かな日差しを浴びていると、電子レンジの中に入っている気分になります。冬で冷凍された肉体と精神が解凍されていくようです。何分間だったか確認し忘れたようなのでしばらくはレンジの中に滞在できるみたい。目が回ることだけが難点...。「レンジでチンと言うけど、実際ピーじゃね?」と思いながら、ニトリの店内で展示レンジを回してみたらちゃんとチンって鳴りました。沈。

 

 震災後の11年を振り返って数日間落ち込んでました。思いを巡らせたのが自分の言動に対してなのか、世の中に対してなのかはハッキリしません。 なんか、震災後に生まれた子どもが小学校高学年になろうとしていて、その子達にとってこの11年の世界はどう見えていたのかと考えると、少し長く生きてきた人間として申し訳ない気持ちになるんです。当時子どもだった我々世代が大人から希望を背負わされた(自覚は無い)けど、いつの間にか一緒に絶望に加担している気がして、悔しい。復興に限らず、世の中全体の。絶望をシェアしたり、逃げ道を探すことはできるようになったけど、打開することはできない無力さにまた絶望してしまいます。でもこれを将来世代に蓄積したままドロップアウトするのは御免です。あの時希望をぶん投げてきた大人と一緒になるから。

 あー、悶々とするだけの若者になってしまった。東北に生まれた以上、あの震災との付き合い方はずっと考えていくべきテーマだと思います。先週のねほりんぱほりんで復興活動から離れた人が取り上げられていました。直接何か活動せずとも結局個人個人が元気に生きてることが街の未来に繋がるのかも、って言い聞かせてまた一年過ごそうと思います。さっき賞味期限切れの変色したもやしを食べてしまったので腹痛が発生する可能性がありますが、まあ大丈夫でしょう。

 

 嬉しい事と寂しい事が同時に発生してくる3月という月にはいつまで経っても慣れません。もうてんやわんや、てんや・わんや師匠。お疲れ様です。でも、慣れないからこそ毎年新鮮に感情が動いてくれてる気がします。朕は週末カネコアヤノのライブが控えてるのでそれまでレンジの中で暖まろうと思います。