夏のそういえば

 観葉植物に水やるついでに自分にも霧吹きをぶっかけている。それぐらい暑い。

 

 そういえば、バナナマンの設楽さんがタンクトップでソファーに寝っ転がってたら誰もいないはずの背後から気配がして、気にしないようにしてたけど段々怖くなってきて恐る恐る振り向いたら脇毛が風でなびいてただけだったっていう話、夏が近づくと思い出す。

 そういえば、中学生の頃、友達と2人でチャリ漕いで夏祭りから帰ってる時。友達が怖い話をし出したので「おいやめろ!俺のフランクフルトで口塞ぐぞ!」と、喋らせないように持ち帰る用に買ってたフランクフルトを詰めるぞというつもりで言ったら、ポコチンの比喩と思われてドン引きされた事、部活のメンバーに広められて以後いじられまくった事(ポコチンのことでは無い)、夏が近づくと思い出す。

 そういえば、エビ中オタク全盛期だった2018年のファミえんin山中湖、泊まったゲストハウスでシャワー浴びようとしたら何をどうしても水しか出ず、仕方なく水のシャワーを浴びたこと。ラウンジで朝食のパンを食べる時、近くにいた外国人に話しかけてみようかなと思ったけど話しかける勇気がなくずっとチラ見している不審なジャパニーズになったこと。水シャワー浴びて向かったライブ、水演出のおかげでゲストハウスの100倍の量の水シャワー浴びたこと、夏が近づくと思い出す。

 そういえば、就活が長引き、暑さに耐えながらスーツを着て面接に向かっていた大学4年。東京や埼玉に向かう時は、スシボの地元越生の近く通るからという理由で八高線を使っていた。クソ2車両編成の電車に揺られ、車窓から何もない田舎の風景を眺めていると、地元を思い出して気が楽になった。車内の冷房が強くて、うるさくて、うれしかった。こっそりお酒も飲んでいたような。コロナ禍で帰省もできず、遊ぶこともできず、就活も終わらず、実体のある亡霊のように生きていたこと。夏が近づくと思い出す。思い出さなくてもいいけど。

 

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当時、小川町駅から取った夕景。今世で開催している夕景-1ぐらんぷりにおいて決勝進出有力。

 

 

思い出したい事がある夏にしたい。