ごきげんよう、よふかしいも

 外出したけど何にもやることなくて"曲がったことない角で曲がる縛り"で自転車を走らせてみた。霜降りの漫才で「頭の中に走馬灯が駆け巡る………この道に出るんやぁ」「しょうもない人生!」というやりとりがあるが、こちとらしょうもない人生上等なので粗のツッコミは痛くも痒くもない。痛くも痒くもない。痛くも痒くも無い。痛くも痒くも痛くも痒く痛くも痛い痒い痛い痒い痛い白鵬痛い痒い痛い痒い

 

結局大した発見もなく、ベランダに白い布団が大量に干してある家を見つけただけで終わった。

 

 

 気になってた老舗喫茶店に行ってみた。メニュー見たらちょっとお高めで緊張したけど、金髪の若い店員さんがいたり、店内が広い事もあってとても居心地が良かった。うわー、こんな喫茶店でバイトしてみたかったな。学生時代バイトしてたカフェじゃこんな雰囲気味わえなかった……。

 アイスコーヒーを飲み終えると、グラスに模様があった事に気づく。

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あ、青い…!なんて素敵なグラス…!アイスコーヒーで模様のあるグラス使ってるのは珍しい気がする。飲み終えた後でも、氷の残ったグラスを眺めるだけでもしばらく過ごせそう。そんな客いいのか。きっとホットのカップとかソーサーも洒落てんだろうな……

 常連さんが出る時は店員さんが出口まで見送ってくれるようで、店長?のおじさんが見送る時に

「ではごきげんよう、さようなら」

と声かけてた。

 

ズキューーーン!完全にノックアウト。あたしこの喫茶店に抱かれてもいいわ。小堺一機エビ中以外から初めて聞いたよごきげんようなんて。品of品。敷居が高すぎない空間であるが故にその品や丁寧さが際立つ。こんな若造には常連になれる程の品格も財力も無いけど、その声がけを聞くだけでも価値ある気がする。大人な気分味わいたい時にまた来ます。

 

 

 

 夕方、よく行く近所のパン屋のおじさんと話す。

「やっぱり春と秋の天気が続いてたらいいのねえ」

「ほんとですね!」

「若い人もそうなんだ!夏(なづ)あづすぎるもんねえ」

「ほんとそうですね!!!!!!!!!!!!!!」

 

 世代関係なく、やはり春と秋は好まれる存在なのだ。着る服を選びながら「ロンTで丁度いい な、いやTシャツでもいけるか?」と悩む時間、なんて贅沢なんだろうと思う。想定より暑くても涼しくても「まあいっか!」で済ませられるからどっち選んだってマイナスなことが無い。街を歩いてても、春と秋は長袖と半袖が混在している。その光景を見るとみんなの家での迷いが感じとられて可愛い〜〜〜ってなる。残念ながら、ずっと続けばいいと思う時間ほど短く感じる。1時間のラジオなんか特にそう。毎週もう少し聴きたいと感じる。だからこそ次が楽しみになる。それぐらいが丁度いい。

 

いや、春と秋はずっと続いてて良い。

 

 

そういえば昨日の夜散歩してたら道の真ん中でさつまいもが寝っ転がっていた。

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畑からか、はたまたスーパーからやってきたのか。芋も鈴虫の声を聴いて秋を感じたいのだろう。自分が秋であることを知らずに。鈴虫の声をたっぷり聞いて育った芋。うーん、あまり美味しくなさそう。

 

 

 

 

それではごきげんよう、さようなら。